弊社内外の案件でハードディスクのクローンをする必要が出てきたため、色々探していると、「不良セクタがあってもスキップしてコピー続行が可能」との触れ込みがある、なかなか良さげなものがあると知り、早速Century 裸族のお立ち台DJクローンプラスSATA 6G Ver.2という不思議な名前のハードディスクケースを入手しました。

これを使って、回転数7200rpmの160GBハードディスクから、5000rpmの500GBハードディスクへ丸ごとコピーを実施してみましたところ、約35分で完了しました。
つまり、1秒当たり76MBのコピー能力ということになりますが、これはあくまで一事例です。
この点、後述します。

本機の利点

KNOPPIXでddコマンドや、Ultimate Boot CDでEaseUS Disk Copyを使って、シコシコとやっていた頃と比較すると、以下のメリットがあります。
  1. 作業用パソコンが不要。
  2. ボタン一つで容易にクローン可能。
  3. コマンド構文を知らなくても良い。
  4. 格段に高速。
  5. 進捗が4段階のインジケータランプで分かる。
ただし、クローン元のディスクがパソコンや外付けハードディスクに内蔵されているものの場合、筐体から取り出さなければなりませんから、デスクトップパソコンであれば比較的取り出しは簡単ですが、ノートパソコン等では取り出しが困難な機種もあり、向き不向きがあります。

ベンチマークをもう三つ

クローン元に多数の不良ブロックがある回転数5000rpmの320GBハードディスクを、同容量のハードディスクにコピーしてみると、77分で完了しました。
この場合は1秒当たり69MBのコピー能力となり、先述の能力より10%低下しています。
次に、不良ブロックが少ない場合は、もっと高速でコピー出来るようで、少々不良ブロックがある同型ハードディスクをクローン元として実施してみると、1秒当たり107MBのコピー能力で、初めの例より40%も向上していました。
さらに、製品マニュアルにメーカーの参考値として、2TBのハードディスクをクローン時間が約180分との記載を見つけました。
ということは、なんと1秒当たり185MBのコピー能力ということになりますね。回転数や不良の有無で相当結果が異なるということなのでしょう。