お客様でご使用の型番が異なる2台のCanon製複合機で、片方は正常にスキャンしたファイルがパソコンに送信されるのに、もう一方の機種では送信NGとなってしまうとのことをお伺いました。

問題の複合機はiR-ADV C7270で、現象を再現確認できました。
この現象はパソコンのOSがWindows 10の場合に発生しており、Windows 7では発生しないことも判明しました。
そもそもスキャン送信はSMBプロトコルで送信していますが、Windows 10 Fall Creators Update以降はSMB 1.0を無効化するようになったことが原因のようだと推測しました。
この状態はSMB 1.0をオンにすれば問題解消するため、次の手順で設定を確認します。
  1. コントロールパネルを開く。
  2. プログラムと機能をクリック。
  3. Windowsの機能の有効化または無効化とクリック。
Windowsの機能ウィンドウが表示されますので、SMB 1.0/CIFS Sharing Supportチェックボックスがオンになっていることを確認します。

意外な盲点

さてそうしてみたところ、受信できないパソコンでもここの設定がオンになっていました。では一体なぜ受信できないのか?
よく見ると、この設定には3つの子プロパティがあり、その内のSMB 1.0/CIFS Serverがオフになっていました。
ここをオンにしてスキャン送信を行ってみると、見事受信に成功しました。
Canonの別のIR ADV機や他メーカーの機器においては、ここがオフでも受信ができていたので、盲点になっていたみたいです。