Windows 7上のExcelからMySQLデータベースにアクセスして、データを表示させる案件を以前取り扱ったことがありますが、今回、お客様でお使いの端末のOSとExcelのバージョンが変わるということで、この記事作成時点で最新のConnector/ODBC Ver.5.3.9のインストールにまつわる備忘録としてこの記事を残してみたいと思います。

ODBCコネクタのインストールガイド(英文)にざっと目を通すと、これをインストールする前にVisual Studio 2013Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストールしておくように記述があります。まずはそこから始めて、次のような手順で進めていきます。
ご注意 : 本稿は、下記のような環境が構築されているものとして話を進めます。
OSバージョン
Windows 8.1 64ビット版
Excelバージョン
2013 32ビット版
DB管理ツール
phpMyAdmin
OSとExcelのビット数が異なるため、各ツールのビット数もこれに応じて合わせるのがポイントになります。
  1. こちらからVisual Studio 2013Visual C++ 再頒布可能パッケージ64ビット版をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたインストーラを実行します。
  3. ブラウザを起動し、phpMyAdminにログインします。
  4. MySQLにODBC用のユーザー名とパスワードを登録します。
  5. アクセスしたいデータベースのユーザーとして追加します。
  6. データベース固有の特権画面のSELECTチェックボックスのみチェックし、実行ボタンをクリックします。
  7. phpMyAdminをログアウトします。
  8. こちらからConnector/ODBC Ver.5.3.932ビット版のインストーラをダウンロードします。(Excelが64ビット版ならば、Connector/ODBCも64ビット版をダウンロードします。)
  9. ダウンロードしたインストーラを実行します。
  10. コントロールパネルを開き、管理ツールをクリックします。
  11. ODBCデータソース(32ビット)をダブルクリックします。(手順9でインストールしたConnector/ODBCが64ビット版ならば、ODBCデータソース(64ビット)をダブルクリックします。)
  12. ドライバータブをクリックし、MySQL ODBC 5.3 Unicode Driverが表示されていることを確認します。
  13. ユーザーDSNタブをクリックし、追加(D)...ボタンをクリックします。
  14. データソースの新規作成ウィンドウが表示されるので、MySQL ODBC 5.3 Unicode Driverをクリックし、完了ボタンをクリックします。
  15. MySQL Connector/ODBC Data Source Configurationウィンドウが表示されるので、次のようにフォームに入力します。
    Data Source Name
    英数字で適宜入力します。
    Description
    英数字で適宜入力します。
    TCP/IP Server
    MySQLがインストールされているサーバーのIPアドレス
    User
    手順4で登録したユーザー名
    Password
    手順4で登録したパスワード
    Database
    アクセスしたいデータベース名
  16. フォームへの入力が完了したら、Testボタンをクリックします。
  17. Connection successfulと表示されたら、OKボタンをクリックします。
  18. ODBCデータソースアドミニストレータウィンドウのOKボタンをクリックします。
  19. コントロールパネルを閉じます。